Love Story's+α




みんなが食べてると橋を渡って来る二人連れが。

棗ちゃんがその二人に近づき

「よかったらどうぞ」

ガリガリ君を差し出している。

そのカップルは一瞬驚いたような顔をしたけど私達を見て

「ありがとうございます」

この暑いのにきっちりとスーツを着た長 身の男性が受け取り

「はい、お嬢様」

ポニーテールにしている元気そうな女の 子に渡している。

「ありがとう。ちょうど冷たいものが欲しかったんです」

ニコッと笑い口にする。

「う~ん、冷たくて美味しい。ねっ」

男性のに声を掛ける。

「はい。よろしゅうございましたね、お嬢様。恐々吊り橋を渡られましたから喉 も渇きますよね」

「うっ!余計なことは言わなくていい」

お嬢様と呼ばれた少女は真っ赤に。

そんな二人に乃亜ちゃんが