ヒロが私達の前に来て
「駆一郎、薫子、この吊り橋がお前等の思い出の大事な場所だろ。だから此所で 二人を祝いたかったんだ」
「うん」
「ヒロ…ありがとうな」
そうだよね、此所から私達は始まったんだよね。
ちょっと感傷に浸ってたら
「さ、みんな食べようよ」
えっ?
車からあの謎の大きなお土産を出してきて
「はい。先ずは薫子ちゃんと駆一郎どうぞ」
渡されたのは…
「ガリガリ君梨味」
「うん。薫子ちゃん大好きだもんね」
生徒達にも配ってる。
この人数分のガリガリ君だからコンビニとスーパーを梯子なんだ。
「棗ちゃんが絶対に薫子ちゃんが喜ぶからガリガリ君にするんだって」
「うん。フフフ…ね、駆一郎」
「うん?」
「棗ちゃんらしいね」
「だな」
「すんません」
礼音君が小さな声で
「ううん、嬉しいよ」



