役所の玄関をくぐり戸籍の窓口へ婚姻届を出す。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
いともあっさりと受理されて役所を後にした。
「なぁ、あれで」
「終わり…だよね」
「じゃあ俺達」
「うん。結婚したんだね」
あまりにも呆気なくて実感が…
そこに
「駆一郎、薫子ちゃん、おめでとう」
「おめでとう」
カフェから出て来ていた4人に祝福を。
「あ、ありがとう」
嬉しいけど恥ずかしい。
だって役所の前だよ、此所。
駆一郎も照れ臭いのか
「俺、腹減った。早く飯に行こうぜ」
なんて。
「駆一郎ムードないなぁ」
乃亜ちゃんに突っ込みいれられてるし。
「うん、私もお腹空いた」
のほほんとした棗ちゃんの声。
うふっ!
相変わらずなんだから。



