「ヒロ?」
「俺達はアイドルじゃねえんだ。彼女とか恋人がいるからってファン辞めるよう なら本当のファンじゃない。いようがいまいが直ぐに離れていくよ。俺達の音の ファンならそんなの関係なく着いてきてくれる。いや、着いて来るようにするだ けだ」
「……」
「違うか?」
ヒロ…
シンがヒロの肩をポンッと叩いて
「そうだな」
「何か俺、カンドー」
「ヒロさん、カッコイイ!って乃亜さん 泣かないで下さいよ」
嵐が私を見てアワアワしてる。
「乃亜?」
ヒロが心配そうに
「お前が心配すっことなんてないからな 」
「うん。心配してない」
「じゃあ何で泣いてんだよ?」
ヒロの鈍感!
「ヒロ、乃亜は感動して泣いてんだよ。 な~乃亜」
にわチャンが私の頭をポンポンと。
「そ、そっか」
ヒロが赤くなった。
「ヒロが照れてるぞ」
「シン うっさい」
さっきまでの雰囲気から一変いつもの明るさに。



