病院の庭で 「紫陽花…綺麗だね」 「だな」 「ね、来年も再来年もその先も紫陽花見れる?」 「あぁ約束する」 「うん」 「返事は?」 「だから毎年紫陽花一緒に見ようって」 頬にキスして 「天才のわりに鈍いんだね」 一人エレベーターへ 閉まる瞬間に滑り込んで来た貴方はそっと抱き寄せ 「新婚旅行にマンボウの飛行船に乗ろうか」 *END* 【800文字で三題噺:マンボウ·破れ·紫陽花】