「そろそろ帰ろか?」 「もう少しだけ」 「ん…だけど約束したよな。夕方迄って」 「…」 「それとももうデートしたくない?」 「い、意地悪!」 「じゃあ帰ろ。いいな」 「う、うん」 昼から夜に変わる僅かな隙間のような茜色の夕焼けを見ながら歩き出す。