「キャ~ひ、人が倒れている」 「医者だ、医者を呼べ」 でも誰の目にも、もう助からないと、命は絶えていると明らかでした。 「あの塔の天辺の部屋から飛び降りたんだから覚悟をしてたんだな」 「可愛そうに」 「ご領主様も罪なお人だよ」 みんなは陰でコソコソ 「あ、ご領主様だよ」 領主が走って来て少女の亡骸を撫で 「わしはお前に何と酷いことをしてしまったのか。わしはただお前の歌を躍りを見たかっただけなのに。許せ、許せよ」