私たちに何の変化もなく普通の毎日が過ぎていく。

それでも日々"好き"という気持ちだけが膨らんでいく。

そんな自分に気づきながらもなんの行動にも移せていない自分が嫌になる。

あの日の約束も果たせないままただ時間だけが過ぎていき夏休みまであと1週間ぐらいになった。

「雪菜ぁ~夏休み遊びまくるよ♪」

美鈴は、大きな声で私に抱きついてくる。

「雪菜ちゃんと美鈴ちゃんが遊ぶとき俺も呼んでよ」

とたくさんのクラスメートの男子たちが寄ってきた。

「なんであんたたちに私たちの休みを邪魔されなくちゃいけないのよ!!」

美鈴は、いつもの様子で男子たちを蹴散らしていた。

「えぇ~いいぢゃん♪俺たちと遊ぶのも楽しいかもよ」

「楽しいはずないでしょ!!それに私たち好きな人いるからあんたたちなんてお断りよ!」

誰もがえっ!?と言う顔をしている。
もちろん私も―‥

「好きな人で誰なの!?この学校の人??」

みんなが私たちを質問責めにする。

「だからあんたたちには、関係ないっていってるでしょ!!なんで教えなきゃいけないのよ」

いっとき頑張って聞き出そうと頑張っていた男子たちだけど諦めたみたいでみんな去っていった。