彼が彼女に恋をするまで







「舞っあんたあいつとどこで知り合ったのよっ」




屋上に来てすぐ、



怒鳴るように凛ちゃんは私に質問してきた





「ア・イ・ツ?」




「市川の事よっ」




「市川君の事か、えっとねぇ…第Ⅲ理科室でちょっと…」




「市川君ですって!?舞なにもされてない?」




「なにもって、何を?」



「…舞…鈍感すぎ…」




「え?」




「だからエロいことされてないかって聞いてんの!」





凛ちゃんは、





屋上にいることを忘れたかのように大声でそう言った