「まだ男か女かも分かんないんだよ?決めようがないじゃん」

「あたしは女の子だと思うの」


なんとなくそんな気がする。


「女の子の名前、マサキが決めてよ」

「そんな大事なこと、俺が決めていいの?」

「うん。マサキに決めてほしいから」


きっと彼なら、素敵な名前を付けてくれる。


優しくて厳しい彼なら……





「それじゃあ…“マカ”!」

「マカ?」

「うん。ちょっとカフェオレちっくでいいでしょ?モカに似てる感じ」


カフェオレちっくって…意味わかんないし。


でも、嫌いじゃない。


むしろ可愛いと思う。