どうしてあたしはこんなに甘ったれなんだろう……


そんなことより、赤ちゃんに元気に生まれてきてほしいだけなのに。


それが無理なら、あたしが元気で健康に育ててあげなきゃいけない。


確かにマサキの言うとおりなのは分かってる。


でも、それじゃあツラいの……



あたしは涙をこらえながら、マサキを見上げた。


「あたしはね、赤ちゃんがどんな状態でも…強く育ってくれればいい」

「帝王切開、受けようよ、雪乃」


あたしは頷いた。


それしかあたしたちの未来に光を差してくれないんだ。