「はぁー、おいしかったね」


夕食後、マサキは自分のお腹を満足そうにぽんぽんと叩いてそう言った。


「俺風呂入ってくるわ。片付けは上がってするから触っちゃダメよ」

「うん、お願いします」

「よろしい」


マサキが立ち上がり、リビングを出ようとした時。


急にお腹が痛くなってきた。


「マサキ、待って」

「ん?」

「ちょっと、お腹痛い」


助けを求めるように彼に手を伸ばす。


マサキはすぐにその手を握ってくれた。