そして今日も、彼との1日が始まる――
「検診?」
「うん。あたしね、あまり健康的な身体じゃないらしいの」
昨日腹痛で産婦人科に行ったあたしは、病院で検診をするように言われた。
今のままだと早産や難産になりかねないらしい。
よく分からないけど、怖いからそうするしかない。
「怖いから一緒に来てくれる?」
「別に構わないけど、俺もバイト入ってるし」
「バイトが無い日でいいの!マサキにそばにいてほしくて……」
情けないことを言ってるのは十分承知。
それでも恐怖の方が強くって。
「仕方ないなぁ、雪ちゃんは。じゃあ明後日でいい?」
「うん!ありがとう!」
あたしは彼の手を握った。