「ずっと前から、これ雪ちゃんに似合うと思ってたんだ。絶対に買ってあげようと思って」 「えっ……」 あたしはマサキの顔を見上げた。 まるで愛おしいものを見つめるような優しい瞳でネックレスを見ていた。 「俺からのプレゼント、もらってくれる?」 涙がこぼれそうになった。 どうしてか自分でも分からない。 でも、ただただ嬉しかった。 「……はい」 あたしは小さく頷いて、精一杯笑って見せた。 胸の真ん中らへんが温かくなる。 「ありがとう、マサキ……」 マサキに出逢えて、本当によかった―――……