なんでだろう。 黒いスーツが思い浮かんじゃう。 それはホストじゃない! 「知らない!自分で決めて!」 「えぇ〜、つれないなぁ」 「あたし向こうのベンチで待ってるから」 「りょうかーい」 服を選ぶ彼をおいて、あたしはその店を出た。 すぐ近くのベンチに腰掛け、ひとつ深呼吸をした。 ふとお腹に目を落とし、そっと撫でた。 まだ目立たないけど、少し膨らみが分かるようになったな。 そろそろ5ヶ月目突入だ。