「雪ちゃん作ったの!?」 「うん。早く起きたから」 「ダメじゃんかぁ、俺の仕事なのに……」 そう言ってあたしのほっぺをつまむ。 「なるべく無理しないでよ」 呆れたように眉を下げる彼。 少しくらい大丈夫なのに。 心配しすぎなんだよ、まったく。 無駄に優しすぎ。 「分かった。じゃあよろしくお願いします」 「うん、まかせとけ。でも今日は雪ちゃんの手料理食べれるからいいや」 元気良く立ち上がり、彼はテーブルについた。