食パンを二枚取り出し、トースターにかける。 少しすると、パンの焼けるいい香りが漂い始めた。 サラダと目玉焼きを作り、テーブルに並べた。 マサキには劣るけど、朝食としては十分なはず。 あたしはソファーの方を向いた。 近付いて、彼の肩を優しく揺らした。 「マサキ、朝ご飯できたよ。起きて」 「ん、ん〜……」 ゆっくり目が開き、ぼんやりとあたしを見る彼。 「雪ちゃんおはよー」 「おはよう。朝食できてるから食べよう」 「えっ!?」 マサキはびっくりした様子で、素早く起き上がった。