マサキの言葉に、あたしは黙ってしまった。 確かにそうだ。 亮也の面影を探すことになる。 「だよね……ごめんね」 「雪ちゃんは悪くないよ。俺が変なこと訊いちゃったから。明日買い物にでも行こうかなっ。一緒にどう?」 「あ、行く!」 「デートしよっか♪」 マサキはしゃがんで、あたしの手をとった。 「ラブ繋ぎしてさ、みんなが見たら恋人同士って思うように」 そう言ったマサキの顔は、悲しそうに微笑んでいた。