「はい、呼んで。マ・サ・キ!」

「ま、マサ、キ……」

「スムーズに!」

「マサキ……?」


一瞬で彼が笑顔になる。


「よろしい」


あたしをいじめて楽しそうに、何様のつもりよ……


でも、そんな彼がいてくれるのが心地いいんじゃない。


それに、彼が優しすぎるのは分かってる。


温かいミルクみたいに、優しいことを。