「雪ちゃん!俺ホストに向いてると思わない?」
「ぶっ!!」
いきなりのマサキさんの言葉に、あたしは飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「ほ、ホスト!?」
「うん。金稼げるし、俺ってこういう人間じゃん?」
向いてないとは思わないけど……
なんていうか、やってほしくないというか。
「どうして急に?」
「俺が雪ちゃんを楽にさせようと思ってね」
「あたしを楽に?」
「雪ちゃん妊娠してるのに一人暮らしだから、結構キツいっしょ」
確かに、親から仕送りが来る訳じゃない。
まえは亮也の両親から送られてたけど、結局使うことができずに返してしまった。