彼が来てくれて、なんだか一気に家が賑やかになったな。 マサキさんひとりで、何人分ものパワーがある感じだ。 大人しくソファーに座っていると、キッチンからいい香りが漂ってきた。 案外、料理うまいのは本当かも。 あたしはお手伝いをしようと、キッチンに入った。 「雪ちゃんどしたの?」 「お皿とかお箸出そうと思って」 「あーね。お願いします」 食器棚から二枚のお皿、そして二膳のお箸を取り出した。