「こら、妊婦!ソファーに座りなさい」 自分の隣をバシバシ叩き、あたしの着席を促す。 「身体に負担かけちゃダメだよ。家事は俺がやったげるから」 「そんな、悪いですよ!」 「いいのいいの。泊めてもらう身だからね」 そう言ってマサキさんは立ち上がり、キッチンの方へ行ってしまった。 「これでも料理得意なんだぞー」 ふざけたような声が聞こえた。 本当に得意なのか疑ってしまう。 「まぁ味より栄養だしね」 「え、今なんて?」 「何も言ってないよーん♪」