いや、お金は別にどうでもいいんだけど。 「マサキさん、家は?」 「俺どうにでもなっちゃう人間だから。雪ちゃんが無理なら出て行くよ」 「あたしは全然大丈夫、なんですけど……」 やっぱり不思議。 今までどんな生活してきたんだろう。 「俺もバイト探さなきゃな」 「仕事してないんですか!?」 「昨日辞めた。てか期限ありだったから」 なるほど、強制的か。 なんだかあたし、マサキさんのこと気になって仕方ないな。 ソワソワして、カーペットの上に正座した。