カフェオレ




「雪ちゃんの未来は、きっと晴れだよ」


優しく響く声。


今気づいたけど、マサキさんってきれいな声してるな。



「マサキさん……」

「なんなら俺が幸せにするしね」

「ふふっ、ありがとうございます」


不思議な人だな。


優しいかと思ったら厳しくて、でもすぐ優しくなる。


一緒にいると、心に温かいものが注がれる感じがする。



「よし、並んで帰ろう!周りから見たら付き合ってるように見えるよね」


なんて無邪気に笑って、あたしの隣に並んだ。


夕日に照らされてオレンジ色に染まる道を、あたしたちは一緒に歩いて帰った。