「雪ちゃんの未来は、きっと晴れだよ」
優しく響く声。
今気づいたけど、マサキさんってきれいな声してるな。
「マサキさん……」
「なんなら俺が幸せにするしね」
「ふふっ、ありがとうございます」
不思議な人だな。
優しいかと思ったら厳しくて、でもすぐ優しくなる。
一緒にいると、心に温かいものが注がれる感じがする。
「よし、並んで帰ろう!周りから見たら付き合ってるように見えるよね」
なんて無邪気に笑って、あたしの隣に並んだ。
夕日に照らされてオレンジ色に染まる道を、あたしたちは一緒に歩いて帰った。
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