カフェオレ




普通どおりに歩くけど、後ろをついてくるマサキさんが気になって仕方ない。


でもいい人なのはなんとなく分かるから、疑ってはいない自分がいる。



「雪ちゃん」

「は、はい?」


振り返ると彼は、オレンジ色の夕日を見ていた。


「明日は晴れだね」

「……そうですね」

「雪ちゃん、過去ばかりにとらわれちゃダメだよ」

「え……」


視線をあたしに向け、マサキさんは悲しく微笑んだ。