――次の日 朝起きてケータイを見ると、一件のメール。 亮也からので、『仕事終わったら家に来て』って感じの内容。 あたしは昨日の会話を思い出していた。 大切な話が気になってしょうがない。 今夜聞けると思うと、ちょっとワクワクするな。 あたしは鏡台の前でメイクをしながら、いつもより念入りになっていた。 「こんにちは!」 職場にあたしの声が響く。 「あ、雪乃ちゃんやっほー」 カウンターで笑顔の店長が手を振る。