時間はすぐに来て、あたしは私服に着替えた。 「お疲れ様でした」 「お疲れ。がんばってね!」 店長の冷やかしを無視して、あたしは外に出た。 「雪ちゃんおっつー!」 呼び方変わってる。 意外とチャラい人なのかも。 「あの、今からいったい何を?」 「雪ちゃんちに行くの」 「あたしの家に?」 「うん。連れてって」 あたしの家で何をするんだろう。 そんな疑問を持ちながら、あたしは家へ歩き出した。