“もしあたしに好きな人ができてしまったら……” 最近そんなことを考えるようになった。 亮也に依存してたから、少し進歩したサインなのかも。 おばさんも言ってくれたように、あたしはまだ若いから。 新しい恋を探してもいいかもしれない。 ……なんて考えながら、あたしは厨房でグラスを拭いていた。