亮也はもういないけど、ひとつの希望がここにある。 あたしの周りは、彼の思い出で溢れてるんだ。 悲しいことばかりじゃないと自分に言い聞かせ、少しでも笑っていないといけない。 じゃなきゃ、天国の亮也が心配するわ。 この子と一緒に生きていく。 亮也が見守ってくれていることを信じて。 それが亮也を失ったあたしの、唯一の光だから―――