「それじゃあ、もう落とすなよ」 「はい!」 最後に彼は、あたしの頭をポンと叩いて行ってしまった。 あたしも帰路に沿って歩き出す。 キーホルダーは落とさないように、もうケータイに付けるのはやめよう。 何か小さな袋にでも入れておこうかな。 持ち歩くのをやめればいいんだろうけど、手離すことはどうしてもできないから。