あたしは再びバイトを始めた。


お母さんも実家に戻り、ようやくいつも通りの生活が戻ってきた。



たまに亮也が恋しくなって涙を流すことはあるけど、それより今はお腹の中の子がいる。


この子を育てるためにも、あたしはがんばらなくちゃいけない。


今バイトを頑張って、早く独立しなくちゃいけない。



あれから、あたしは何とかお母さんを説得した。


亮也の両親にも子どものことを話すと、快く認めてくれた。



あとはあたし自身の問題。


母親になるために強くなるんだ、あたし。