いつの間にか気を失っていたのかもしれない。
それぐらいの激痛だったのを覚えている。
気がつけばあたしは病院のベッドの上。
目を覚ますと、お母さんと看護士さんがあたしをのぞき見ていた。
「体調はどうですか?」
「今は何とも……」
「そうですか。先生が来るまで少々お待ち下さい」
言われた通りに待っていると、扉が開いた。
白衣を着た、四十代くらいのおじさんが入ってきた。
「こんにちは、白石さん」
「こ、こんにちは」
あたしは頭を下げた。
「結果が出ましたよ」
ニコリと笑う先生。
あたしは唾を飲み込んだ。

