リビングでは、お母さんがソファーに座ってテレビを見ていた。


あれ以来お母さんは、あたしを独りきりにさせられないって言って、この家に入り浸っている。



「何か食べる?」

「ううん。いらない」

「身体崩すわよ」


お母さんの言葉を無視して、お茶でも飲もうとキッチンに向かった時だった。



「いっ……」


急にお腹が痛くなり、あたしはその場に崩れ落ちた。


「雪乃!?」


お母さんが駆け寄り、あたしの背中をさする。


「お腹が…痛い……」

「すぐ病院行こう!」


あたしはお母さんに支えられ、車に乗って病院へ急いだ。