「雪乃ちゃんに大事な話があるから、うちに来てもらっていい?」


お葬式が終わったあと、おばさんはあたしにそう言った。


あたしはもちろん頷き、帰りに亮也の実家へ行った。





「雪乃ちゃん、亮也に大切な話があるとか言われてなかった?」

「あっ……」


そうだ。大切な話があるからうちに来てって言われて、行こうとした時にあの電話だったんだ。


「言われました」

「そう。これね、事故にあった時あの子が持ってたの」


おばさんは小さいブルーの紙袋を取り出した。


「これ、何ですか?」

「開けてみて」


あたしはそれを手に取り、中身を取り出した。