「どうして…?」 「もう俺たちは会えないんだよ。これで最後だ」 「そんなの嫌よ……亮也!戻ってきてよ!!」 手を伸ばして走っても、距離は変わらない。 むしろどんどん遠くなっていく。 ねぇ、どうして? なんで追いかけても届かないの? 一緒にいたいよ。 それは亮也も同じ気持ちでしょ? 「亮也ぁ―――!!」 あたしの声だけが 寂しく響いた―――