――午後8時


夕飯を済ませたあたしたちは家を出た。


手を繋いで、例の公園へ向かう。



そんな中、あたしは緊張で顔が強張っていた。


何も知らない真華はお散歩気分でルンルン歩く。


もう少し……

もう少ししたら、あの公園だ。


空には満月があるはずなのに、雲に覆われて光が遮られていた。



悲しいくらいに光が見えない。


でも弱気になってはダメ。


あたしたちで切り開いていけばいいだけなんだ。