ふと時計を見ると、もう2時過ぎだった。
そろそろ真華がバスに乗って帰ってくる。
あたしは立ち上がって、真華を迎えに外に出た。
ちょうど幼稚園バスが到着して、元気いっぱいの真華が降りてきた。
「せんせいさようなら〜!」
「はい、さようなら」
「いつもありがとうございます」
先生はにっこり笑い、小さく頭を下げた。
バスは閉まり、走っていってしまった。
「ママ、今日かわいいね!」
「でしょでしょ〜?今日ね、夜に行かなきゃいけないところがあるの。真華もついて来てくれる?」
「うん!行くー!」
真華は飛び跳ねて喜んだ。

