そこには一枚の布があって、それに包まれたものを取り出した。 ゴールドのネコのネックレス。 マサキがあたしに買ってくれたものだ。 マサキが消えてから、あたしはこれを付けなかった。 大事に保管しようと思って、引き出しの中に眠らせてたんだ。 あたしはそのネックレスを付け、鏡を見た。 例え今日会えなくても、きっと大丈夫。 いつか会えるって信じてるの。 その日がいつになっても、この想いを伝えたい。 鏡に映ったネックレスに目を落とし、あたしはマサキの顔を思い浮かべていた。