真華が友達と遊んでた公園には、もう誰もいなかった。 会えない確率の方が高いのに、何やってるんだろう。 あたしはブランコに腰をかけた。 3年前を思い出す。 あの日からあたしは偶然を期待してばかりで、自分から探そうとはしなかったんだ。 街で似てる人を見つけては心が壊されるようだった。 彼が帰ってくるとばかり信じて、結局長い月日が流れて。 「会いたいよ、マサキ……」 また戻ってきてよ。 そしてあたしと真華を守ってよ。 お願いだから、マサキ……