とにかくあたしは今幸せだ。
真華と2人の生活は、あたしに安らぎを与えてくれる。
そして、そんなある日のことだった。
とうとう、あたしと彼が繋がる日がやってきた。
それは、真華が友達と公園へ遊びに出かけてから帰ってきた時のこと。
「ママ、これもらってって」
あたしのエプロンの裾を引っ張りながら、真華はグーにした手をあたしに向ける。
「何?」
手を広げると、真華はその上にキーホルダーを置いた。
見覚えのあるキーホルダー。
確かこれは、マサキがケータイに付けてたやつだ。
「これ、どうしたの?」
「公園でね、おにいさんにもらったの」
“おにいさん”と聞いて、胸がざわつき始めた。

