家に帰り、あたしは真華の制服を脱ぐのを手伝う。


そろそろひとりで出来るようにならなきゃいけないのに、この子ったらどこまでも甘えん坊。


あたしに似たのかな。


顔も似てるって言われるし、はっきり言って真華の中に亮也の面影は見当たらない。


神様も分かってくれてるのかな?


いや、やっぱり分かってない。


だって、真華の涙ぼくろはマサキとおそろいなんだもん。


亮也のことは忘れられるようになったのに、今度はマサキとの思い出があたしを苦しめる。


神様もマサキも、どこまでも意地悪だ。