カフェオレ




何がなんだか分からなくなった。


マサキと亮也は友達で、事故の時も一緒にいた。



「救急車を呼んだのも俺。病院に運ばれる間、そばにいたのも俺だった。それに、亮也は俺の代わりに死んだようなものだったから」

「どういうこと?」

「俺がしかれそうになったのを、あいつはかばったんだ」


初めてマサキの涙を見た。


そうだったんだ……


あたしは何も言えなかった。



「耐えきれなくて、手術中に病院を出てしまった。お葬式にも参加しなかったんだ」


肩が震えてる……


きっと罪悪感でいっぱいなんだ。