亮也と仲良さげに肩を組み、こちらにピースを向けているのは紛れもなくマサキだった。 今とは雰囲気が全然違うけど、顔がそうだ。 「どうして?」 「サークルの写真らしいの。何度かうちに来たこともあったわ」 じゃあ、マサキと亮也は知り合いだったってこと? しかも家に来るくらいだからかなり仲がいいんだ。 「雪乃ちゃん知らなかったの?」 「はい、マサキからは何も聞いてなかったんで」 「そう……」 それからあたしは、真華を一晩だけ亮也の実家に預けることにした。 マサキと、ちゃんと話し合うために。