おばさんが入ったのは、亮也が大学生まで使っていた部屋。
何度か来たことがあるけど、そこはあの時と少し変わってしまってた。
「この前会った時ね、どこかで見たことがあると思ったの。気になって亮也の写真から探してみたのよ」
そう言って渡された一枚の写真。
7人くらいの男子がピースをしていて、その真ん中には亮也の姿。
「ここに写ってる子、あの子と違うかしら?」
おばさんが指差したのは黒い髪のきっちりしたような人で、どこか亮也と雰囲気が似ていた。
でもよく見て、ハッとした。
「これ……マサキ?」
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