カフェオレ




「ぅっ……」

「雪乃ちゃん、泣かないで」


涙を流すあたしを、おばさんは優しく抱きしめてくれた。


「おばさん、あたし……好きな人ができたの」

「この前の人でしょ?」


あたしは大きく頷いた。


申し訳ない気持ちが、嗚咽となって止まらない。


「あたしね、雪乃ちゃんに話さなきゃいけないことがあるの」

「話さなきゃいけない、こと?」

「うん。ちょっとついて来てくれる?」


立ち上がったおばさんに続き、あたしは二階へ上がった。