―――トラックにはねられて、危険な状態なの……』
あたしの手から、ケータイが滑り落ちた。
あたしもその場に崩れ落ちた。
「亮也が……事故?」
そんなのありえないよ。
だって、あたしにとって亮也がいるのは当たり前で……
今日は大事な話があるって言ってたもん。
バイト終わったらうちに来てって言ってたじゃない。
あたしの呼吸が荒くなる。
目からはとめどなく涙が溢れる。
亮也に会いに行かなくちゃ!
きっと彼なら大丈夫。
あたしを置いて行ったりしないはずだもん。
あたしはふらつきながら立ち上がり、中央病院へ急いだ。

