「おじゃましまーす」
「あぁ〜雪乃ちゃんいらっしゃぁい!待ってたわよ」
奥から満面の笑みで走り寄ってきたおばさん。
「おばさん、真華大きくなりましたよ」
「あら!この前見た時は手のひらぐらい小さかったのに」
真華の見事な成長ぶりに感心した様子だ。
おばさんはあたしから真華を抱き上げ、赤ちゃん言葉で語りかける。
「真華ちゃ〜ん、おばあちゃんですよ〜」
その光景は、とてもほのぼのしたようなものだった。
「お仏壇に、手を合わせたいんですが……」
「そうね、こっちにおいで」
あたしは家に上がり、おばさんについて行った。

