カフェオレ




しばらくの間、あたしはおじいさんと語り合っていた。


と言うか、あたしが今までの出来事を全て話した感じ。


おじいさんはうんうんと頷きながら聞いてくれた。



「では店長、あたしもう行きますね」

「うん、またね」

「はい。真華抱いててくれてありがとね」


アルバイトの子から真華を受け取り、あたしたちは店を出た。



平日の昼下がり、お散歩感覚で街を歩く。


少し寒いけど、あたしはバスやタクシーを使わずにゆっくり歩いて亮也の実家を目指した。