「久しぶりにカフェオレお願いしていいかな?」 柔らかく笑っておじいさんが言った。 あたしは溢れる涙を拭った。 「はい!」 あたしは振り返り、店長を見た。 そして、アルバイトの子に真華を抱っこしててもらうようにお願いした。 「雪乃ちゃん、はい」 店長にエプロンを手渡され、あたしはその場で身につける。 「少々お待ちください」 おじいさんに一言告げて、厨房の中に入った。