カフェオレ




困った表情になるマサキ。


それから口を開いた。


「確かにそうだな」


彼の言葉が胸に刺さった。


何を期待したんだろう、あたし。


まさかこんなところでプロポーズを?


ばかなのはあたしの方だわ。



あたしは顔を見られないように俯いた。


悲しんでるのを悟られたくなかったから。



「どんだけ真華が好きなのよ」


涙をこらえた声は、自分でもわかるくらいにひどく震えていた。





あたし、


マサキのことが“好き”だったんだな―――